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採取したモノがゾウリムシか確認する方法
野外から採取した、ゾウリムシが本当にゾウリムシなのか?
その判断方法を紹介します。
判断には以下の項目から判断します
- ゾウリムシの形
- 回転しながら泳ぐ
- 収縮胞前後2個存在と動き
- 前後に分裂する
- 負の重力走性
ゾウリムシであれば、全部の当てはまっていますが、
確認するには、光学式顕微鏡が必要です。
ゾウリムシの形
これはイラストですが、形としてはこの様な形をしています。
顕微鏡で観察していても、
多くの場合泳いでいるので、しっかりとした形は確認できません。
進行方向前から見て、前の方(イラストでは上)が若干丸みがあって
後の方が、尖っている感じです。
回転しながら泳ぐ
ゾウリムシは泳ぐ時、全身の繊毛を使って泳ぎます。
この時、回転しながら泳ぐのですが、若干螺旋に泳ぎます。
収縮胞前後2個存在と動き
ゾウリムシには、前後1個ずつ、収縮胞があり、
膨らんだり、しぼんだりを繰り返しています。
上のイラストでいると、前後2つあつ星型のモノが収縮胞です
これはしぼんだ状態で、膨らむとまん丸くなります。
静止した状態なら確認できますが、泳いでいると確認は難しいです。
また、観察する時も、光学式顕微鏡が必要になります。
収縮胞の確認は、ゾウリムシの死活確認にも使われ
両方の収縮胞が動いて無い場合、ゾウリムシは死んでいます。
収縮胞の役割は、ゾウリムシの老廃物や、余分な水分を排出する事。
ゾウリムシが死んで収縮胞が動かなくなると、水分が細胞内に入り、
パンパンになり、最後は破裂します。
前後に分裂する
ゾウリムシが分裂して増えますが、この時前後に分裂しているか確認します。
ただし、餌が無い状態だと分裂出来ない可能性があるので
培養開始後2~3日ぐらいに確認すると、分裂中のゾウリムシを確認出来ます。
負の重力走性
ゾウリムシを試験管など、縦長の入れ物に入れておくと
上の方にありまる習性があります。
これを、負の重力走性と言い、ゾウリムシを濃縮する時や
古い培養液から、ゾウリムシを新たな水などへ取り出す時に使われます。