試験管で元の培養液からゾウリムシを単離し浄化する

ゾウリムシが増えたら、植え継ぎを行いますは、
私は、植え継ぎ前に試験管などで、ゾウリムシを浄化・濃縮しています。

 

浄化・濃縮する事で、ゴミを無くし、増えてしまった雑菌なども
リセットすることができます。

 

ゾウリムシを、濾過・洗浄する方法として、
コーヒーフィルターなどで濾過する方法と、
反重力走性を利用した、濾過・洗浄があります。

 

反重力走性を利用した場合、間に入れるフィルターにもよりますが
比較的ロスが少なく、簡単なのがメリットです。

 

ゾウリムシの反重力走性を利用するので、多くのゾウリムシが
上がって来るまで時間がかかるのが、デメリット。
場合によっては、全然上がって来ないこともあります。

 

この方法は、私やり方なので、他のモノを使ってもOKです。
実際ペットボトルを2つくっつけて、行う方法もあります。
【参考】ゾウリムシを培養液から分離・採取する
こちらの方は、
ペットボトルを大きいモノにすれば、多くのゾウリムシを濾す事ができるので
メダカ稚魚への餌やりには、こちらの方が良いと思います。

 

用意するもの

 

  • 18×180試験管
  • 濾過に使う、カルキが入ってない水
  • ピンセット
  • フィルター

フィルターは、ホームセンターで売られていた、
"FT5-30"という光といるメーカーのモノ。
これを、20mm×60mmの大きさに切って使用します。
20mm×60mmの大きさに切ったフィルター

 

方法

 

試験管に、元の培養液を入れます。
18×180試験管なら、20mlぐらい入ります。
私は、濃度により10~15ml入れています。

 

次に、上から4cmぐらいまで水を入れます。

 

フィルターを丸めますが、やんわりと丸めてピンセットを使って試験管に入れます。
最初からきつく巻くと、隙間が出来てしまいます。
隙間がある場合は、ピンセットでつついて、隙間をなくします。

 

フィルターは、約2cmぐらいまで、入れます。
試験管に、上から1cmぐらいまで水を入れます。
この時、フィルターのエアーが抜けるので、少しずつ水の量が減ります。

 

水を入れたら、フィルターの部分の試験管を軽く叩いて
さらにエアー抜きをします。

 

エアーが抜けたら、上部の水を出し入れして
試験管上部を洗浄します。
フィルターがうまくセットされていれば、逆さまにしても入れた培養液は漏れません。

 

最後に、1cmぐらい水を入れて静置しておきます。
この場合、取り出せる量は、約1mlです。

 

ゾウリムシの試験管単離セット後の試験管

 

ゾウリムシが上がって来る時間は、最大で一晩待ちます。
十分にゾウリムシが上がって来たら、スポイトなどで抜き取ります。

 

まれに、全く上がって来ない事もあります。

 

注意点

 

ゾウリムシが強い飢餓状態にある場合は、上がって来ないか
上がってきても数が少くなります。

 

USB顕微鏡で観察すると、培養中のゾウリムシよりも
泳ぐ速さが、ゆっくりになっています。

 

この場合、通常の半量ぐらいのエサを入れ、撹拌します。
半日~1日ぐらい放置してから、浄化すると良いです。

 

エビオスなどビール酵母の場合、アンモニア濃度が高くなる傾向があるので
量は少なめにし、早めに植え継ぎます。

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