1匹単離でゾウリムシを培養液から分離

1匹単離とは、ゾウリムシを1匹だけ掬う事で
野外からゾウリムシを採取した時に、行います。

 

培養失敗が増える事があったので、培養中の株では行ってません。

 

野外から、採取した場合、ゾウリムシ以外の原生動物や
厄介なのがキロモナスです。
【参考】ゾウリムシとキロモナス

 

自作したモノ

 

ゾウリムシ1匹を掬うには小容量のピペットと実体顕微鏡が必要です。

 

研究機関ではガラス管をバーナーで熱して細くしてピペットとして使いますが
一般家庭では、危ないです。

 

また、実体顕微鏡も買うと、高価です。
今回は、この2つを自作しました。

 

自作ピペット

 

ゾウリムシを掬うに為に自作したピペット

 

ガラスだと折れたモノが、足に刺さる可能性があり危険なので
プラスチック製のピペット加工します。

 

必要なモノは

  • ディスポPEピペット 1ml
  • エアーチューブ(内径4mm)

 

ディスポPEピペットをライターなどで炙って先を細くし
適当な大きさに切ります。

 

エアーチューブも適当な大きさに切り
片方を熱して止めるか、折ってエアーが漏れない様にします。

 

この2つを結合すれば出来上がりです。

 

 

実体顕微鏡

 

iPhoneとマクロレンズで作った実体顕微鏡

 

必要なモノは

  • スマホ
  • マクロレンズ
  • 適当な台

 

台は、1mmPET板に切って、穴を開け
六角ボルトを接着して自作しました。
ボルトで台を上下させる事でピントを合わせます。

 

マクロレンズは、100円ショップで購入しました。

 

スマホのインカメラにレンスを付け、カメラアプリで表示し
台の下セットします。

 

台の上にスライドガラスなどに載せたゾウリムシを置き、台を上下させ
ピントをあわせます。

 

スライドガラスは、PET板を切ったモノでも代用可能です。

 

方法

 

実体顕微鏡で確認し、ゾウリムシ掬います。
最初は難しいので、練習が必要です。

 

ゾウリムシやキロモナスの数が多い時は、水などで希釈し
希釈したモノを分けてゾウリムシの数を少なくしていきます。

 

最後は、細く切ったPET板の端に乗せ、顕微鏡で1匹かキロモナスなどが
混じってないか確認します。

 

確認が終わったら、PET板の端を、培養液となる水の中に入れる事で
ゾウリムシを移します。

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