煮沸・乾燥したワラでのゾウリムシの長期培養

前回、煮沸していないワラでゾウリムシを培養しました。
【関連】ゾウリムシを煮沸なしのワラで培養してみた

 

煮沸していないワラでも、ゾウリムシは増えましたが
ゾウリムシ以外の原生動物が混入する可能性があります。

 

今回は、煮沸して消毒したワラを乾燥させたモノで
ゾウリムシを培養してみました。

 

煮沸してワラでは培養できましたが、煮出し液では培養に
失敗しました。

 

ワラを煮沸・乾燥させる理由

 

ワラでの培養は長期保存に向いていますが
普通にワラを煮出して使うと、量が多くなります。

 

また、ワラで培養を行うたびに、煮出す必要があり面倒です。

 

そこで、ワラを適度な大きさに切り、一度煮沸することで他の原生生物の
シストを殺し、乾燥させることで、長期保存できます。

 

長期保存で使用していた、きなこでも賞味期限が長くて1年ぐらいですが
ワラなら数年以上使えると思います。

 

煮沸・乾燥したワラでの培養方法

 

8cmぐらいの煮沸乾燥済のワラを
12×120試験管に入れて、8cmぐらいまで水を入れる。

 

ワラが水を吸うまで、ワラが浮くので、沈むまで放置し、
500uLのゾウリムシ培養液を入て培養開始。

 

培養液の乾燥を防ぐのと、ほこりやゴミが入らいない様に
3Dプリンタで作った蓋を付けた。

 

経過

 

今回は、2023年9月より培養を始め、
10月に、試験管を倒してしまい、培養液が1/3ぐらいの減ったので
元の量まで水を入れて培養継続。

 

12月になっても、ゾウリムシが減ってはいるが、まだある程度はいる。

 

2024年の2月になっても、まだある程度はいて
まだ全滅はしていない。

 

4ヶ月煮沸したワラで培養したゾウリムシの培養液が入った12×120試験管

 

ただ、徐々に乾燥しているのか、培養液が3cmぐらい減っている。
場合によっては、水の追加が必要かもしれない。

 

備考

 

今回は、9月から培養開始だったので、春から夏にかけの培養だと
培養を維持できる期間は短くなると思う。

 

ただ、冷蔵庫で低温で培養すれば、より長期保存出来る
かもしれないので、実験中。

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