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ゾウリムシを煮沸なしのワラで培養してみた
藁でゾウリムシを培養する場合は藁を煮沸する必要がありますが
煮沸するのが面倒です。
ゾウリムシは、低温にしてクロロゴニウムを週1くらいのペースでやり、実験の時は、エビオスで増やしていた。
— FClBrIAt(ふふっと塩ぶる私はアスタチン) (@IAtVnCrMnNi) November 10, 2021
最近、試験管にわらと純水入れるだけって方法を教えてもらったので、試しにやってみた。
滅菌も、わらを煮出すのもいらないんだって。
カビ生えてるけど、それでいいそうな。#ゾウリムシ pic.twitter.com/VmvUTpGKE2
twitterでワラは煮沸しなくても、ゾウリムシの培養ができるのを見たので、
実際にやってみました。
煮沸無しでゾウリムシ培養実験
実験は、12×120の試験管を使用し、
タネとなるゾウリムシ培養液を1ml、水を4ml入れます。
最後に11cmぐらいに切った、ワラを試験管にいれて終わり。
自作のフタを使用し、完全に密封しない様にします。
培養は6月8日より、常温で行いました。
経過
翌日には、水をワラが吸って試験管の水位がします
下がっていました。
10日前後で一番多くなり、
水面に集まっているので、動かさないとゾウリムシが
あまり居ない様に見えます。
試験管を揺らすと、上に集まったゾウリムシが散るので
多くのゾウリムシを確認できます。
30日頃になるの、ゾウリムシの数が少し少なくなり
ゾウリムシの動きも少し遅くなってきました。
40日ごろになっても、若干数は減っていましたが
そこまで変化ありませんでした。
この写真は、40日ごろの写真。
培養液の多くのゾウリムシが漂っているのを確認できます。
50日ごろになると、培養液中にはゾウリムシが居なくて
水面付近に集まっていました。
揺らすと、ゾウリムシが居るが、40日ごろにくらべ
数が減っています。
70日ごろになると、水面より上に出たワラにカビが生えていたので
ワラを除去しました。
ゾウリムシはかなり減っていますが、植え継ぎには十分なゾウリムシが居ます。
ワラは完全の水に沈めた方が良いです。
水面より上にワラが出ていると、カビが生えます。
まとめ
ワラ1本で2ヶ月以上、ゾウリムシを維持できたので
長期保存に向いています。
注意点としては、煮沸無しの場合稲わらには他の原生動物のシストが付着
しているかもしれないので、ゾウリムシだけを培養したいなら、煮沸した方が良いです。
夏で、2ヶ月保ったので、冬や、冷蔵庫でも低温保存だと
さらに長期保存出来そうです。
ただし、最初から冷蔵庫に入れてもゾウリムシは増えませんでした。
ただし、培養には時間が掛かる印象です。
早く、多く培養したい場合は、エビオスによる培養がおすすめです。
【関連】エビオスでゾウリムシを培養し増やす
エビオスの場合、匂いがあるのと、アンモニアが強いので要注意です。
追記
煮沸して、他の原生生物のシストを殺して、乾燥させたワラで
ゾウリムシを培養し4ヶ月以上の培養できました。
【関連】煮沸・乾燥したワラでのゾウリムシの長期培養