ゾウリムシを冷蔵庫で長期保存する方法

ゾウリムシの長期保存で私が最初にやった方法は、ワラを使った培養です。

 

ワラを使った培養は、ワラを煮沸する必要があるので面倒で
培養スピードも遅いですが、そのままでも1~2ヶ月は持ちます。
生茶でも長期保存を試し、1ヶ月程度は、保存できました。

 

しかし、ワラや生茶での培養は300ml前後の大きなビンを使う必要があり
バックアップで別のビンを使おうとすると、場所を取ります。

 

今回は、省スペースで、
一般家庭でも可能な、冷蔵庫での長期保存について紹介します。

 

使用する容器

 

冷蔵庫なので、使用する場所をより少なくするため
試験管でゾウリムシを保存します。

 

私は、12×120試験管という比較的小さめな試験管を使用しています。

 

12×120試験管を6個まで保管できるスタンドを作り
冷蔵庫に設置しています。

 

冷蔵庫で長期保存中の2本の試験管に入ったゾウリムシ

 

使用する培養液

 

最初の頃は、生茶を使用していましたが、現在はきな粉を使用しています。

 

きな粉をすべて使うのではなく、きな粉を水に溶かし
その上澄みだけを使用します。

 

きな粉の中には、ゾウリムシが食べれない大きなの粒子が含まれています。
大きな粒子は底に沈みゴミとなるので取り除くため、上澄みのみを使用しています。

 

きな粉と、水の量は、
きな粉は約0.1ml、水は約20mlぐらいで、0.6%のきな粉水溶液とします。

 

よく混ぜた後、1~2分、静置し大きな粒子を沈殿させてから使います。

 

方法

 

保存したいゾウリムシを試験管を使った方法などで浄化・濃縮します。

 

12×120試験管に

  • 浄化・濃縮したゾウリムシを1ml
  • 水に溶かしたきな粉を0.5ml

を入れ、混ぜ合わせます。
混ぜ終わったら、フタ代わりにアルミホイルをかぶして、冷蔵庫に入れて終わりです。

 

ゴム栓などで完全に密封するとゾウリムシが酸欠で死んでしまうので
アルミホイルなどを使用します。
私は3Dプリンタで作った自作のフタを使用しています。

 

これで約1ヶ月は持ちますが、
心配なら時々確認しても良いでしょう。

 

2回目以降

 

基本的には、冷蔵庫から出して、0.5mlの水に溶かしたきな粉を入れ、混ぜた後
冷蔵庫に戻すだけです。

 

これを繰り返すだけで3~4ヶ月は持ちます。

 

それ以上になると、培養液の量も増えてくるのと
試験管の汚れも目立つので、別の容器に植え継いだ方が良いです。

 

面倒な場合は、100円ショップなどで売られている、針の長いスポイトで底の方の水を
吸い取れば数ヶ月はそのまま保存できる可能性があります。

 

植え継ぐ場合は、0.5mlの水に溶かしたきな粉を入れ
常温で放置しておくと、1週間ぐらいで増えてきます。

 

この増えた、ゾウリムシを植え継ぎます。

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