ゾウリムシ培養時シャッフルする必要はあるのか

ゾウリムシを培養方法を紹介しているブログなどでは、
1日1~2回振ったり、シャッフルすると書かれている事が多いです。

 

私の以前の、記事でその様に書きました。
【関連】エビオスでゾウリムシを培養し増やす

 

だだし、シャッフルする事が必要なわけでは無いです。

 

ゾウリムシへの酸素供給目的ならシャッフル不要

ゾウリムシは単細胞なので、細胞表面より酸素・二酸化炭素が浸透し呼吸しています。
培養液は、培養液の水面より、酸素・二酸化炭素を出し入れしています。

 

研究機関では、試験管でゾウリムシは培養されていますが
振ったりすることはしていないです。

 

よって、

 

  • 培養容器を密閉
  • 水面が極端に小さい

 

に気をつけてれば、酸素目的でのシャッフルは必要ありません。

 

では、なぜシャッフルするのでしょうか?

 

エサを行き渡らせるためのシャッフル

 

私がメインで使っているエサは、エビオス(ビール酵母)、きな粉ですが
これらは粉なので水に溶けても底に沈みます。

 

ゾウリムシは「負の重力走性」があるので、縦長の容器の場合、
水面の方に集まってきます。

 

このままだと、エサは下、ゾウリムシは上への集まり、
エサが行き渡らない状態になります。

 

ゾウリムシもずーーっと泳いているので、時々は底の方に行ったり
水に溶けた細かい粒子のエサなどを食べている様で
全滅する事は無く、少しずつ増えます。

 

この場合、早く増やしたい時は
朝晩にシャッフルすると、エサが行き渡り、より早くゾウリムシが増えます。

 

ただし、増えるのが早いので、ピークを超えた後、減るのも早いので要注意です。

 

シャッフルしない場合は、少しずつ増えるのでシャッフルするよりも
ゾウリムシを長く培養する事ができます。

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