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ゾウリムシの構造
クロレラを細胞内共生していないゾウリムシは
この様な構造になっています。
クロレラを細胞内共生するミドリゾウリムシは細胞内にクロレラが
ギッシリ詰まってます。
細胞口と食胞
細胞口から取り込まれた細菌は細胞咽頭で
食胞に閉じ込められます。
この時、食胞内には消化酵素が放出されます。
食胞は細胞内を巡りながら、消化吸収されます。
消化出来なかったモノは、細胞口の後の方にある
細胞肛門より排出されます。
ゾウリムシは主に真正細菌をエサとしています。
大核と小核
ゾウリムシの核は顕微鏡で普通に見ようとしても
見えません。
核を見たい時は、核染色する必要があります。
核染色絵は酢酸カーミンが良いようです。
大核は栄養核、
小核は生殖核と言われています。
ゾウリムシの増殖は無性生殖により分裂します。
分裂する時は、ゾウリムシが長くなり、くびれが出来て
2匹に別れます。
ゾウリムシの生活のほとんどは大核が働いています。
小核は、核を新しくする時にしか働かず、
その時には大核が崩壊し、大核が新しく形成される。
書くと長くなるので詳しくは
接合と自己生殖を参照してください。
【関連】ゾウリムシの寿命はあるのか
収縮胞
ゾウリムシ(Paramecium caudatum)の場合
細胞の前と後ろの方に1個づつ、計2個あります。
イラストでは花のような形をしています。
顕微鏡で見るの花びらの部分が見えないことが多いです。
丸が大きくなったり、小さくなったりしているので
分かりやすいですが、細胞を止めないと観察も出来ません。
収縮胞は、浸透圧で侵入してしまった余分な水分を
細胞外に出す働きをしています。
花の真ん中の円の部分が小さくなったり
大きくなったりして、余分な水分を排出しています。
もしゾウリムシが死んでしまったら
収縮胞は2個とも、開きっぱなしになります。
収縮胞が開きっぱなしになると余分な水分がたまり
細胞膜を破いてしまいます。
繊毛
細胞を覆うように生えている繊毛。
ゾウリムシに無くてはならない存在です。
ゾウリムシ自体に筋肉などは無く、
身体をひねったり出来ません。
移動から、食事まですべて繊毛で行っています。
繊毛は全身に数千本生えていて繊毛により
前進、後退、方向転換など自由自在です。
また細胞口にも生えていて細胞口に入りそうなエサを
細胞咽頭の方へ送る働きもします。
なお、ゾウリムシのイラストはいらすとやさんのイラストを使わせていただきました。