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ゾウリムシのオートガミー
ゾウリムシ子孫を残す方法として、接合がありますが
ゾウリムシの種類によっては自家生殖が発生します。
自家生殖(autogamy)について
接合は接合相手の減数分裂後の核と交換し、その核と合体する事で
新しい、核が発生します。
自家生殖の場合は、自分の核だけで、核の減数分裂を行い
新しい、核が作られます。
自分の核だけなので、遺伝子の変化は少ないですが
新小核を元に、大核も作り直されるので、寿命はリセットされます。
ゾウリムシでは自然に自家生殖が発生しない
Paramecium tetraurelia(ヨツヒメゾウリムシ)の場合、適度な飢餓状態になると
自家生殖(autogamy)する様になります。
しかし、和名ゾウリムシである、Paramecium caudatumでは自然の状態では
自家生殖(autogamy)は発生しません)1。
)1『遺伝学実験法講座』3,共立出版,1982.3. P306
国立国会図書館デジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/12605042
ただ、人為的にParamecium caudatumに自家生殖を
発生させる事は可能な様です。
自家生殖の人為的誘導
ゾウリムシ(Paramecium caudatum)を人為的誘導させるには
メチルセルロースを使用する方法がある様です。
ただ、メチルセルロースの方法では、接合を誘導する方法もあるので
自家生殖だけでなく、接合も誘導される可能性があります。
その場合は、接合型が同じでも接合が発生する様です。
接合の場合、ペアで密着しているので、分かりやすいですが
自家生殖の場合、見た目では分かりにくいです。
大核・小核共に、ほぼ透明なので核の変化は顕微鏡では見えませんが
核染色をすれば、大核の崩壊などで、見える様になるかもしれません。
更新日:2024/05/25
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