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きな粉でゾウリムシを培養し増やす
メインの培養はエビオスを使用していますが
メダカ稚魚用のゾウリムシ培養ではきな粉を使用しています。
理由は、エビオスでの培養より、アンモニア濃度が低いからです。
アンモニアがほとんど出ないのは、ワラでの培養でしたが
ワラでの培養は時間がかかるので、きな粉を使用しています。
ちなみに、アンモニアを測定できる試薬はないので
こちらの試薬でアンモニウムを計測した結果です。
共立理化学研究所 パックテスト アンモニウム ZAK-NH4-4 10回入
きな粉でゾウリムシ培養
きな粉も、エビオスと同じ様に、大体7日ぐらいで培養できます。
500mlのペットボトルの場合、カルピスウォーターのボトルを使用するので
肩のあたりまで水を入れると、約410mlぐらいになります。
きな粉の量は、0.5mlです。
市販では量れるモノが無かったので、専用の匙を3Dプリンタで自作しました。
水は、水道水を使用し、きな粉をしっかり撹拌すれば
私の環境ではカルキ抜き無しでも培養できています。
【関連】ゾウリムシ培養のカルキ抜きは必要か?
もし、カルキ抜きを入れる場合は、セリアなどで売られている
カルキ抜きを0.5ml入れます。
種となるゾウリムシ培養液は5ml入れます。
きな粉はモノにより粒子が大きいので
毎朝しっかり撹拌します。
撹拌は酸素供給目的では無く、餌を行き渡らせるためです。
きな粉は底に沈みますが、ゾウリムシは負の重力走性で上に集まるので
撹拌しないと、餌が行き渡らないので、十分に増えません。
5日~7日で培養液が透明になり、ゾウリムシが十分に増えるので
メダカ稚魚に食べさせたり、植え継ぎを行います。
きな粉でゾウリムシ長期保存
きな粉での培養は、エビオス錠による培養より長持ちしますが
冷蔵庫で、低温においておくと、より長持ちします。
ただし、凍結すると死んでしまうので、冷凍庫はだめです。
私が前やっていた時は、20mlの水に120μLのきな粉を混ぜて
0.6%きな粉水溶液を作ります。
1分ぐらい放置すると大きな粒子が沈殿するので、上澄み液を使用します。
容器は12×120試験管を使用し、元のゾウリムシ培養液を1ml
0.6%きな粉水溶液を0.5ml入れて、少し混ぜます。
試験管には、アルミホイルなどをかぶせて
ホコリやゴミに侵入を防ぎ、培養液の蒸発を防ぎます。
多少隙間があった方が良いです。
この試験管を冷蔵庫に入れます。
約1ヶ月はこのままで保存できます。
1ヶ月経過した後、0.6%きな粉水溶液を0.5ml追加すれば
3〜4ヶ月は保存できます。
それ以上は、ゴミなども増えてくるので、植え継いだ方が安全です。
こちらで紹介したのと、同じ方法です。
【関連】ゾウリムシを冷蔵庫で長期保存する方法
最近は、きな粉による長期保存は行っておらず
藁による長期保存がメインです。
【関連】煮沸・乾燥したワラでのゾウリムシの長期培養