基本的には、ろ過しなくても良いけど
小さな容器で稚魚を飼っている場合は、したほうが良いかもしれない。
ろ過で水質悪化対策
エビオス錠などのビール酵母でゾウリムシを培養すると
どうしても、培養液に含まれるアンモニアが高くなります。
アンモニアが多くなると、水質悪化の要因となります。
水質悪化対策に、多くのサイトや動画などでは、ペットボトルを使用してろ過をしています。
ペットボトルを使用したろ過は、ゾウリムシの負の重力走性を利用した方法です。
この方法は、ペットボトル口下の漏斗状になっている部分で、ゾウリムシが溜まってしまい
上にすべて集まりきらないので、三分の一ぐらいのゾウリムシを捨てることになります。
少量をろ過する場合は、コーヒーフィルターやナイロンメッシュを使った方法でも良いですが
ペットボトル全量をろ過する場合は、目詰まりしてしまうので、難しいと思います。
特に下に溜まったゴミがフィルターに入ると、すぐに目詰まりします。
小さな容器での飼育は要注意
プリンの容器の様な、小さな容器で飼育している場合は、
水質が変わりやすいので、ろ過したほうが良いかもしれません。
稚魚の数や、投入するゾウリムシ培養液の量によって状況は変わるので
心配な場合、ろ過をした方が良いかもしれません。
きなこでアンモニア低減
アンモニアが心配なら、きなこでのゾウリムシ培養がおすすめです。
【関連】きな粉でゾウリムシを培養し増やす
アンモニアは、ビール酵母での培養が一番高く
きなこでの培養だと、アンモニアが低めです。
わらでの培養は、アンモニアはほとんどありませんが
培養に時間がかかるのが欠点です。
基本的にはろ過は不要
1Lぐらいの飼育水で飼育しているメダカ稚魚水槽の場合は、
ろ過せず、ゾウリムシ培養液そのままでも問題無いと思います。
エビオスやきな粉で培養する場合は、底の方にゴミが溜まります。
基本的にはゾウリムシは上の方に集まる習性があるので、底の方には
ゾウリムシは少ないので、底に溜まったゴミは捨てた方が良いです。
実際に屋外水槽にゾウリムシを稚魚に与える時はそのまま
屋外だったので、撹拌して底のゴミごと、すべて稚魚水槽に入れていました。
メダカを飼育している研究機関でも、メダカ稚魚のエサにゾウリムシを
使用している様です。
ゾウリムシのエサはエビオス錠ですが、ゾウリムシの培養液をそのまま
与えている様です。
【参考】魚類の餌用ゾウリムシの継代培養
【参考】メダカの稚魚飼育方法