ゾウリムシを培養のに最適な温度などの環境

ゾウリムシの培養に最適な環境について書きます。
まずは温度からです。

 

ゾウリムシと温度について

 

培養に最適な温度は、25℃、26℃とも言われています。
自作の培養器は26℃に設定しています。

 

ゾウリムシは単細胞ですが金魚やメダカと同じ変温動物ですので
水温により活発さが変わります。

 

高温は苦手なゾウリムシ

 

高温は苦手のようで、培養速度が遅くなったり、
ゾウリムシが居なくなってしまう可能性があります。
連続で35℃を超えると、何かしらの影響が出るかもしれません。

 

ゾウリムシが居なくなる、全滅は培養容器すべてに起こるわけではないので
夏場はバックアップの株を多めに作っておくと安心です。

 

水温が高温になると残存酸素量も減るので酸素の影響もあるのかもしれません。

 

暑くなる時は、なるべく涼しい所に置くと良いです。

 

寒さには強いゾウリムシ

 

ゾウリムシは水が凍らなければ生きる事が出来ます。
研究施設では同じ遺伝子のゾウリムシを長く使うために冷蔵保存しているようです。

 

水温が下がると、動きが鈍くなると同時に細胞分裂の速度も遅くなります。
細胞分裂の回数が減ると接合や自家生殖での遺伝子の組み換えを減らすことができます。

 

でも、環境の変化か冷蔵保存での全滅が時々起きます。

 

逆に冬に培養する場合は、培養スピードが遅いので
温かい時期に比べて時間が掛かります。

 

ヒーターなどを使って25℃まで上げれば、夏と同じぐらいの速さで培養できます。

 

直射日光、紫外線が苦手

 

普通のゾウリムシ(Paramecium Caudatum)の場合、光は必要ありません。

 

私の環境では空気穴以外は遮光した環境で培養しています。
ほどほどの明るさなら培養に大きな影響は与えないと思います。

 

問題は直射日光です。

 

窓際など直射日光が当たるところで培養していると
藻が生えたり、培養液がピンクっぽい色になる場合があります。

 

こうなると、ゾウリムシとは関係ない藻や雑菌が増えているので
ゾウリムシに培養に影響します。

 

ゾウリムシの培養は直射日光の当たらない場所で行うようにします。
ゾウリムシは紫外線も苦手なようです。

 

またゾウリムシの仲間、ミドリゾウリムシも直射日光、紫外線が苦手です。
とある研究施設では培養に蛍光灯が使われています。

 

酸素(空気)

 

ゾウリムシの仲間、ミドリゾウリムシならクロレラで光合成できるので
密閉容器で培養できます。

 

ゾウリムシは水中の酸素を取り込んでいるので
密閉容器では培養できません。

 

ペットボトルで培養する時はアルミホイルでフタをすれば
呼吸できる程度の酸素を得ることができます。

 

また、水の量も水面が多くなるように調整します。

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